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電光と雷鳴

1アジサイの上に止まったとかげ

ダニキチは司法試験に五回連続で落ちた。
ダニキチは実力はあるのだが、論文式の試験で誤字を書くので誤字一個ごとにマイナス一点が引かれるのでけして受からないのである。
ダニキチはその事に気づいていたが、自分では誤字を直す努力はしなかった。
そこに神様が不意に現れた。
「八重の桜法科大学院のダニキチよ」
ダニキチは言った。
「はい、私がダニキチです」
神様は言われた。
「司法試験にお前を合格させてあげよう」
ダニキチは言った。
「無理です。司法試験は五回しか受けられないのですから」
神様は言われた。
「私は神だ。時間を逆戻りさせて、お前を合格させてあげよう」
ダニキチは言った。
「本当ですか」
神様は言われた。
「けれども一つだけ条件がある」
ダニキチは言った。
「何でしょうか」
神様は言われた。
「お前が持っている松下奈緒グッズをすべて捨てろ」
ダニキチは言った。
「なぜですか」
神様は言われた。
「松下奈緒グッズ...

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